★フジロック'05日記 三日目前編

二日目後編

 例のごとく汗まみれで目が醒めました。

風呂に入っていないので、三重に日焼け止めクリームを塗ってますね。いやーすごいすごい、この不潔な状況に耐えている自分がスゴイや。 もう十時かるーくまわっているので、11時半からホワイトのあふりらんぽ には間に合いそうも無いね。開き直って出発。

 実は、一日目の深夜。オールナイトフジの真っ最中にメールが届いた。内容は以下のようなもの。

Subject: Welcome to FRF'05


ようこそ! FUJI ROCK FESTIVAL'05へ。

日常の生活から離れ「大自然」の中自由なスタイルで「音楽」を楽しんでいってください!!

言葉には表せない素晴らしい空間と感動が"ここ"にはあります。

あなたのシリアル番号は********

=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*

プレゼント当選メールは当選者のみ配信されます。

電波状況などによりメール遅延の可能性がございます。

プレゼント当選結果はオアシス内インフォメーションセンタにてご確認できます。

 これって事前に届いていたリストバンドに書かれているシリアル番号を主催のスマッシュの携帯サイトに登録しておくと、来場してから抽選に当たったかどうかわかるという趣向のイベント。これに当たったと言うのです。ラッキー!!

 前日にインフォメーションで訊ねたら、プレゼントには宿泊券とかビールとかPSPがあると言う。かさばる物を貰っても持ち歩いたままでいるわけにはいかないので、三日目の朝に貰おうと思っていたのです。今からなら一度テントまで戻れるしね。

 もう私はPSP当たった気になって意気揚々とインフォメーションセンタに行きました。そしたらリストバンドをセンサーに近づけてと言われたので、ドキドキしながら近づけました。すると近くにあった液晶モニタに映っているスロットマシンが回転し始めました。メールには「プレゼント当選結果はオアシス内インフォメーションセンタにてご確認できます。」と書かれていたから、すでに何が当たっているか決まっているものだとばかり思っていた私は、これから当たるんだと、少しびっくりして回転を見守りました。

ピッ、ピッ、ピッっと三つのドラムが止まりました。絵柄は揃っていません。

受け付けのお姉さん「残念でした〜」

私「ええっ! 何にも貰えないんですか?」

受け付け女「そーなんですよ〜」

茫然自失の私「………」

 って、だったらメールにプレゼントの抽選権が当たりましたって書いとけー!! 「プレゼント当選メールは当選者のみ配信されます。」なんてあるから、すでに当たったもんだと思うじゃねーか(-_-メ) こっちは、かさばる物だったらどうしようとか寸前まで悩んでたんだぞバカヤロー(T_T)

 アホらしくなったね。今からホワイトまでいってもあふりらんぽは半分も見られないだろうし、レッドのJuliette & the

Licks featuring Juliette Lewis.を見よう。ジュリエット・ルイスは"ギルバート・グレイプ"や"ナチュラル・ボーン・キラーズ"のころはファンだったのよ。

 んで、ステージ見たら、上ビキニ、下タイツのセクシースタイルで、超ロングのブロンドヘアーを振り乱した女が大暴れしながら歌ってました。 "ギルバート・グレイプ"のころの黒いショートヘア、気が強そうだけど繊細そうで、キュートな演技派ジュリエットはどこ!?

 日本で例えたら、深津絵里が長髪でブロンドにして、シャウトしながら大暴れしているようなもんです。(ウソ)

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 前日のホワイトでの姉さんはもっと凄いかっこうしていたみたいです。合掌。

 朝飯、メンチカツのせ黒カレー食ったら、グリーンへ行ってKEMURIを見る。途中だけど、OCEANLANEを見にまた、レッドへ。

 OCEANLANEは美メロでそつが無いんだけど、なんか今一歩、ググッと来るものが無いかな。ボーカルは一昔前のシューゲイザーの演奏スタイルを何故か踏襲し続けているかのよう。歌が上手くなるのは無理だろうけど、サウンド自体もっと化けなければね。

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 SOUL

FLOWER UNION見にホワイトへ。いつもなら今ごろ雨が降り始めるんだけど、今日は降ってないね。ホワイトのはじっこにシート敷いて寝る。知らぬ間に熟睡。目が醒めるとSOUL

FLOWER UNION始まる10分前だ、ちょうどいい。

 始まってすぐ、お祭り騒ぎです。楽しい。

 彼らは、阪神大震災の時にソウル・フラワー・モノノケ・サミットというアコースティックユニットを組んで被災地を廻っている。その時に作ったという"満月の夕"というバラードを聴いていたら、「地震でいろいろな物を失ってしまった人たちがこの曲を聴いて、たとえ一瞬でも救われたかもしれない」と思えてきて、うかつにも泣きそうになってしまった。やっぱ音楽の力は侮れない。

 一番好きな曲"海行かば 山行かば 踊るかばね"では、「ヘイッ!」「ヨイヨイ、ヨイヤサット!」っと叫びながら踊りまくりました。

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 オアシスに戻ってまた飯。何を食ったかもう覚えてません。グリーン辺りの泥は、かなりの人に踏みならされて強烈な匂いを放っていま

 くるり待ち。最初はそれほどでも無いと思っていたグリーンにドンドン人が集まってくる。すごい人人人! ROOKI

A GO-GOの前身Levis New Stageから、ヘブン、ホワイト、そしてグリーンへと四コママンガの様に出世してきた彼ら。四コマ目にしてこの動員数! すごいぞ。ちなみに、このフジロック出世街道をくるりの二倍のスピードで爆進しているのがサンボマスターです。

 脱退したドラマー、クリフ・アーモンドがドラム叩いてます。彼のドラミングは大好き。クリフのプレイで"ロックンロール"が聴きたかったけど、残念ながら無し。

「終わりたくない」と叫ぶ岸田。そしてラストの"東京"。ここに居た三万人(約)と一緒に泣きました。三万人が皆自分の事や思い出と照らし合わせながら聴いたに違いない。それが会場の雰囲気から伝わってくる。ほんとジーンときた。

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終わって、すぐにレッドへ走る。The

Futureheadsはもう始まってますから。

 何でこれが最初から見られないわけ? てな感じで悔しくなるくらいポップ。次はグリーンでやるかもしれないね。

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 終わってトイレに並んでいる時に、グリーンでプレイしているThe Beach Boysの音が聞こえてくる。彼らには思い入れも無いのでノーチェックだったが、さすが大御所中の大御所。聞こえてくる音のほとんどが、どこかで聴いた事のあるメロディ。

 トイレ終了して早速グリーンへ向かうと、ステージの上にはアロハシャツ着た老人ホームの集会のような光景がありました。しかし聞こえてくる音はめちゃくちゃ気持ちいい。ブライアン・ウィルソンって人はいないらしいけど、問題ないんじゃないこれだけ気持ち良ければ。この音に雨降りだったら気分台無しだったけど、曇り空ながらも雨は無し。侮ってはいけませんよじいさんたちを。最後まで聴いていたかったけど、Royksopp見にレッドへ行く。

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 始まる前からレッドはいっぱい。Royksoppがこれほどヒートアップするとは思わなかった。満杯のレッドで全員が大ダンスですよ。しかも二人の衣装はルークとオビワンの様です。変です。

 "Eple"の魅力って神経質な感じの音のループじゃねーの? と思ったりしてると、もう会場の雰囲気からはおいてけぼりになります。パーカッションとか叩きまくってます。"Poor

Leno"では失神者でも出てんじゃねーっかってくらいの盛り上がり。

 終わって帰りかけてたら、アンコールもしっかりやったしさ。

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三日目後編

フジロック'05日記 目次
前夜祭編 一日目前編 一日目後編  
  二日目前編 二日目後編  
  三日目前編 三日目後編 アフター編