2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧
幾時代かがありまして 茶色い戦争ありました幾時代かがありまして 冬は疾風吹きました幾時代かがありまして 今夜此処(ここ)での一(ひ)と殷盛(さか)り 今夜此処での一と殷盛りサーカス小屋は高い梁(はり) そこに一つのブランコだ 見えるともないブラ…
9Pほど読む。なんか悲劇的な方向へ展開している!?
「Danza」オノ・ナツメ 淡々と語られる父と子の物語。斜め上から、あるいは斜め下からのアングルが多いのがこの人の特徴でしょうか。 「ONKO TEXAS」山下和美 田舎を捨てて成功した作家が帰郷して、自分のコンプレックスの源となっている同級生と対峙する物…
26Pほど読む。サンディがレストランで物思いにふけりながら、ネッドがビュイックのところへ引き返したのではないかと気づくシーンの書き方は凄い。記憶の中から疑問が浮かび上がって、結論へと至る過程。それをネチネチと書き連ねてサスペンスへと変えてしま…
「第9話 逃亡者ヨナ」 ヨナ、アルタヤ、ユディトのも三つのエピソードを紹介。やはりなんと言ってもヨナである。『ピノキオ』にクジラに飲み込まれてその中で生活する話が出てくるけど、その原型となる大魚に三日三晩飲み込まれて吐き出される男の話。 私が…
ブリッジをやりにくる夫妻を、なんかいけ好かないって理由で、彼らの泊まる部屋に盗聴器を仕掛けてしまうってお話。驚くようなオチというわけでなく恐妻家である夫の悲劇の物語だった。
イーストウッドは大好きな監督。彼は特にカメラを大事にしている。いつも映像がキレイだ。でも気取った感じのキレイさではない。 この映画は評判もいいし観てみた。しかしこんなにヘビィな映画だと知っていたら観なかった。 女性ボクサーのマギーはカッコい…
14Pほど読む。ビュイックにまつわる話はもう全て終わりと言って警官たちは帰ってしまう。とり残されたネッドの「その後どうなったの??」って感覚は読者も同じだー。でもまだ小説の残り100Pほどあるのでこれから何かが起こるのでしょう。期待。エニスとリッピ…
「第8話 アダムと肋骨」 サルトルの実存主義と創世記などにみられるキリスト教的な考え方を対比させていて面白い。 「人間はまっ白い紙であり、そこに何を書くかは人間自らが決定していくことであり、それゆえに自由であり、それを自覚することが何より大切…
古典的な幽霊の復讐譚と思わせて、最後は人間風刺で終わってしまうというなんというアクロバティックな短編。超自然的なモノの不条理な襲撃の恐怖とかではなくて、無恥であるという人間心理の怖さでした。確かにこれは怖いけど…
今回はカラテカハマキョーの話がありました。大会前夜、酔って絡んできたチンピラにケガを負わせたことで、空手を汚してしまった。と大会を辞退するのですが、弱かった自分を支えてくれた空手を尊重したい気持ちはわかりますが、「空手のこと」とは全て自分…
フーリガンの話。30歳にもなってこんなことやっていていいんだろうか? って葛藤する主人公トニーですが、別にその生活から抜け出そうと行動に移すわけでもなくただ日常に流され、争い事を繰り返していきます。この流されていくっていうのがリアリティのある…
17Pほど読む。目の前で起こった犬の”D”の悲劇の奇妙さよりも、逃走したリッピーがどうなったか? の方が気になる!
「第7話 ソロモンの光と陰」 知将だったソロモンにより繁栄の時代を迎えたイスラエルだけど、その後国は分裂、そして侵略などされて西暦70年には国をも失ってしまう。その後二千年近い長きにわたってイスラエル人は国を失っている。にもかかわらず、血筋を残…
「マンションの防犯」 私はワンルームマンションに住んでいるので、めずらしくこんな番組を見てしまった。防犯の対策としてマンション住民が顔見知りになることが重要だというのだが、私自身70室くらいあるうちのマンションの住民で顔を知っている人は一人も…
鈴菌カリオはIKKI新人賞・イキマンを受賞してデビュー。これが初単行本です。毎回一話完結の読み切り短編で、作品もバラエティにとんでます。 「内輪」 これはあまり面白くない。最初読んだ時はこのコミックスはずれかと思った。 「輪になってくるくる回った…
青春映画の佳作でした。 この映画、海岸でのサーフィンシーンの映像がとてもすたれた感じで凄くいい雰囲気。でもサーフィンのシーンは序盤しか出てこないので残念。 前半結構粗い作りになっているんですが、それが登場人物たちの友情をわざとらしいものでな…
「第5話 サムソンの謎」 著者の阿刀田は聖書のサムソンのエピソードを、イスラエルに同化された少数民族の英雄譚が混入したものと考察している。確かにイスラエルの神の存在感が薄いエピソードだし、俗っぽくもあるので、なるほどなと思った。だが、そもそも…
11Pほど読む。いやー、ビュイックの中から不気味なモンスターが出てきて、そいつを倒して、さらにラジオのようなものが出てきて、で捕まえた容疑者が逃走する。この数分間の出来事をキングは実に多くのページ数を使って書くのですが、ただ長いだけではありま…
この番組をちゃんと見るのは初めて。以前爆笑問題の太田が言っていたのだが、この番組の進行役の中江有里は年間300冊以上の本を読むそうです。それもこのブックレビューで紹介される本を読むので、かなりページ数のある本、難解な本など、決して自分が興味あ…
面白かった。気分のいい映画。 失業した男たちが男性ストリップで起死回生を狙う映画。 先ず舞台でもあるイギリス北部の町シェフィールドのロケーションが素晴らしい。こういうイギリスの観光地でない街の何気ない場所が大好き。 そして、子供の親権を得る為…
奇妙な蘭に取り込まれて植物になってしまった植物学者の話。植物になってしまった後、植物的な心境に変わっていく様が面白い。しかしラストがいまいちですね。
3Pほど読む(たったの)。こんどビュイックから出てきたものはラジオ??
「第4話 有能なヨシュア」 ヨシュアはモーセ亡き後、指導者となってカナン地を奪還した人です。このカナン奪還にあたってルーマア・ポリティックスという、噂をまき散らし、噂の力によって大衆を操作する政略を巧みに行った知将らしいです。ただ聖書にはそれ…
これによると、『ユナイテッド93』の撮影に乗客の遺族はかなり協力的だったようです。機内での出来事は地上にかかってきた電話から推測するしかないのですが、変にドラマ性とか取り入れなかったために、機内で起こったことはかなりリアリティが高いと感じま…
衝撃。映画館で見るべき作品。いわゆるドキュメンタリータッチの作品で主役がいるわけではない。 ユナイテッド93便は9.11の時にハイジャックされた4機の飛行機のうち攻撃目標(ホワイトハウスといわれている)に到達せずに墜落した機のことです。機内と各管制…
地面の底に顔があらはれ、 さみしい病人の顔があらはれ。地面の底のくらやみに、 うらうら草の茎が萌えそめ、 鼠の巣が萌えそめ、 巣にこんがらかつてゐる、 かずしれぬ髪の毛がふるえ出し、 冬至のころの、 さびしい病気の地面から、 ほそい青竹の根が生え…
32Pほど読む。ビュイックから出てきたものは『遊星からの物体X』???
いまいちピンとこなかったが、このような何もかもはっきり書かない書き方が怪奇小説していてとてもいい。
トタンがセンベイ食べて 春の日の夕暮は穏かです アンダースローされた灰が蒼ざめて 春の日の夕暮は静かです 吁(ああ)! 案山子(かかし)はないか――あるまい 馬嘶(いなな)くか――嘶きもしまい ただただ月の光のヌメランとするまゝに 従順なのは 春の日の…