『モーニング2 No.1』講談社 #01

  • 「Danza」オノ・ナツメ
    • 淡々と語られる父と子の物語。斜め上から、あるいは斜め下からのアングルが多いのがこの人の特徴でしょうか。
  • 「ONKO TEXAS」山下和美
    • 田舎を捨てて成功した作家が帰郷して、自分のコンプレックスの源となっている同級生と対峙する物語なのですが、それをアメリカ大陸を舞台にしているようなロードムービー風に仕上げているところが凄く面白い。主人公中川ひろしの気持ちはよくわかる。自己嫌悪を力に。
  • 「ブラウン ライフ」小山宙哉
    • タイトルは中原中也の詩「サーカス」の中にある”茶色い戦争”から来ているそう。タフでなければ生きていけない。とは誰かが言った言葉ですが、このようなタフさは異常事態でのタフさなのか、それとも必要なタフさなのか?
  • 「BEATITUDE」やまだないと
    • 石ノ森章太郎が駆け出しの時代、赤塚不二夫が彼の部屋に居候してたって話を元にしていますね。そのころの赤塚氏は美少年だったって言われてますし。それをこんな風なマンガにしてしまうところが面白すぎ。
  • 「惑星スタコラ」加藤伸吉
    • 短いエピソード、シーンの合間に無駄なページを挟んでリズムを作ってる。人混みや大通りでは決して子供の手を離してはいけません。
  • 「荒呼吸 〜女の危機管理〜」松本英子
    • 実話かと思うとマジ戦慄。駅員の態度にも戦慄。
  • 「ささくれと枝毛」城戸みつる
    • 四コママンガに王様がつっこみを入れるってパターン。四コママンガ自体はそれほど面白くもないが、その面白くないところに王様がつっこむことで笑える。四コマの外にオチがあるって新機軸ですが、今のお笑いブームが生んだ産物でもある。