2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『レディ・イン・ザ・ウォーター』M・ナイト・シャマラン監督 新宿ミラノ1

M・ナイト・シャマラン監督は大好きな監督だ。まずはシャマランのこれまでの映画の話。 シャマラン監督といえばラストの「オチ」に大きな仕掛けを持ってくる事で有名です。それはただ観客を驚かすだけの仕掛けではなく、作品の主題そのものを強烈にアピール…

『ウェブ進化論』梅田望夫 #05(要約)

ロングテールとWeb2.0 (続き) 2.アマゾン島からアマゾン経済圏へ アマゾンのウェブサービス インターネットの時代が到来した1995年ころはWindows95とナローバンドによる常時接続の時代だった。それから10年近くたって可能性を追求し尽くしたわけではない…

『高校生のための評論文キーワード100』中山元 #07

異端 正統に反しているという異端があるためには、正統がなければならない。また正統という概念が生まれるためには異端が存在しなければならない。正統と異端は戦いのうちで作られていく。 キリスト教などでは、激しい論争で勝利を収めた理論が確立されてい…

『スペシャルティーコーヒーシュー』セブンイレブン

遂にまた店頭に並びました! コンビニスイーツの中でこれが一番好き。生クリーム&コーヒークリームのほんのちょっと酸味のきいたビターテイストです。200kcalってところも許せるでしょ? 好きすぎて冷蔵庫の中いっぱいに買いだめしておきたい感じです。でも…

『ウェブ進化論』梅田望夫 #04

ロングテールとWeb2.0 (途中まで) 1.「ロングテール現象」とは何か (要約) ・しっぽの長い恐竜ロングテールという言葉は2004年から米国で少しづつ使われるようになった。物の売れ行きを多い順に並べてグラフで表したとき、市場に出ている商品で多く売れ…

『高校生のための評論文キーワード100』中山元 #06

アレゴリー アレゴリーとは伝統的に寓話という文学のジャンルである。 直截に言わずに、言いたいことを別の言葉で表現すること。 隠喩などとは違って重層的な構造をとることが多い。 方法として、象徴(シンボル)と結びつけて表現することがある。この場合…

『高校生のための文章読本』梅田卓夫, 他 編 #03

「鎮魂歌」原民喜 妻を亡くし死を考えていた筆者が、広島で原爆被災し、その後に書いた散文。 本文(の自分の感想) 意味を深く探ろうとしたら、かなり難易度の高い文章ではある。しかし深く考えずとも、混沌とした思いと焦燥感は伝わってくる。 多くの死を…

『高校生のための評論文キーワード100』中山元 #05

アプリオリ/アポステリオリ 何かの出来事を知るときに、我々は因果関係で物事を考える。例えば「柵が倒れているのは、先日の台風のためだ」というように。経験則で認識することがアポステリオリ。 現実の出来事を経由せずに認識できることがある。たとえば「…

『モンブランプリン』ファミリーマート

秋なので、栗で攻めます。思ったよりも生クリーム多いですよ。カスタードプリンの部分は美味しいのですがモンブランの部分と生クリーム部分の甘さが強いので、せっかくのプリンがもったいないような。「二兎追うものは一兎をえず」というありがたいことわざ…

速寝の日

仕事終わって、帰ってきて、すぐ寝てしまった。

『ウェブ進化論』梅田望夫 #03

第二章 グーグル-知の世界を再編成する(続き) 5.グーグルの組織マネジメント (要約) ・情報共有こそがスピードとパワーの源泉という思想従来の組織内では情報は隠蔽され一部の者から一部の者へ伝わり解決される事柄だった。だから組織内で貴重な情報を…

『高校生のための文章読本』梅田卓夫, 他 編 #02

「”夜と霧”の爪跡を行く」開高健 アウシュビッツとビルケナウの収容所跡で見た、言葉では表すことの出来ない圧倒的な悲劇。 本文 アウシュビッツ収容所の親衛隊員の部屋ので、開高は壁にかけられたヒトラーの写真と「国家は一つ、民族は一つ、総統は一人。」…

『高校生のための評論文キーワード100』中山元 #04

アナロジー(類推) アナロジーは、異なる事物の間に、類似した関係を探そうとする。比例の関係で考えた場合2:4=7:xならば、すぐにx=14とわかるように。 世界の様々な事象を、自分にとってなじみの事物からの類推で理解しようとすることがアナロジー。 アナ…

『ウェブ進化論』梅田望夫 #02

第二章 グーグル-知の世界を再編成する(途中まで) グーグルの実現する民主主義 (要約) ネットバブル崩壊後のシリコンバレーは2000年11月を境に衰退しつつあった。そんな時Googleは台頭し始めた。 ・世界政府が開発しなければならないはずのシステムGoogl…

ブログ移動と、新ブログのお知らせ。

このブログはhatenaに移動して『語りか音か映りモノ 2.0』として再スタートします。 http://d.hatena.ne.jp/miruz/ 一日に観たり読んだものを記録していくメディア日記も一月ほど前から http://d.hatena.ne.jp/Miruz/ で始めました。 「暗闇の中で媒体」とい…

ブログ移動と、新ブログのお知らせ。

このブログはhatenaに移動して『語りか音か映りモノ 2.0』として再スタートします。 http://d.hatena.ne.jp/miruz/ 一日に観たり読んだものを記録していくメディア日記も一月ほど前から http://d.hatena.ne.jp/Miruz/ で始めました。 「暗闇の中で媒体」とい…

『本の読み方 スロー・リーディングの実践』平野啓一郎 #05

「第3部 古今のテクストを読む」(続き) 平野啓一郎『葬送』 自作の登場です。ショパンとドラクロワを主人公に二月革命前後のヨーロッパ社会を描いた長編。 ここではドラクロワの師でもあったジェリコーという人物について、短いながらも効果を上げるた重層的…

『高校生のための評論文キーワード100』中山元 #03

アウラ キリスト教の聖画に描かれているイエスやマリアの頭の上にある丸い輪がアウラ。それがあると特別な人に見える。 ある人から何か特別な力や感じを受ける場合がある。そのある種の個性がアウラ。 ドイツの哲学者ベンヤミンは、オリジナル作品と複製の間…

『ウェブ進化論』梅田望夫 #01

平野啓一郎が「はてな」でブログを始めました。http://d.hatena.ne.jp/keiichirohirano/ 読んでいたら梅田望夫との対談を新潮新書から出すとのことです。 最近ウェブ関連の本が流行っているわりには読んでいないことに気づき、その対談を読むための準備も含…

『高校生のための文章読本』梅田卓夫, 服部左右一, 清水良典, 松川由博 編 #001

お勉強新企画第二弾スタート。この本は70人の著者による文章に注釈をつけ、別冊の方で解説を行っている非常に丁寧な作りの本。これを一つずつ読んでいこう。この本は三部作になっていて、他にも『高校生のための批評入門』と『高校生のための小説案内』へと…

『高校生のための評論文キーワード100』中山元 #02

アイロニー 思っていることと反対のことを言った方が、言いたいことがより明確に伝わる場合がある。これがアイロニー。しかしそれは良い側面で、皮肉やあてこすりもアイロニーの一種である。 アイロニーのいいところは相手にものを考えさせる点にある。ある…

『本の読み方 スロー・リーディングの実践』平野啓一郎 #04

「第3部 古今のテクストを読む」(続き) 川端康成『伊豆の踊子』 川端康成の文章のミスを使った問題が出されていた。「さようならを言おうとした」のと、「うなずいた」のは誰かという問題だった。一読、流れからして二つとも”踊子”だと思ったが、注意深く読…

『高校生のための評論文キーワード100』中山元 #01

今日からお勉強新企画スタート。この本は評論文の読解に必要なキーワードを100選び、2ページで解説したもの。高校生向けだが私にはちょうど良い。これを一日一つずつ読んでいこう。 アイデンティティ 自分がどんな人間であるか、自分が自分であり続けるとい…

『本の読み方 スロー・リーディングの実践』平野啓一郎 #03

「第3部 古今のテクストを読む」(続き) カフカ『橋』 翻訳物の登場です。前回までの語句を丁寧に解釈していくやり方が翻訳ものだと、訳と原文の間に生まれる微妙な誤差によって解釈が違ってきそうな気がしたけど、翻訳に関しての注意は特に書いてなかったの…

『BOXティラミス』ドンレミー

ティラミスは昔から好きなケーキのひとつ。コンビニの商品なので贅沢はいいません。が、ティラミスはもう少し酸味&ビターがきいてたほうが美味しいよね。

『hon-nin/本人』vol.00 #07

「暇殺し」せきしろ この人も知らなかったのですが、出している本が『去年ルノアールで』っていう『relax』に連載してたエッセイにして無気力文学らしいです。 バスケット中の「ヘイ」についての考察とか全く面白くなく、比喩的表現が連続したりと、小説のペ…

『ダンドリ』第11話 CX

ついに最終回ダンスシーンです。しかし、彼女らがダンスするシーンは毎回エンディングで見ていたので、『ウォーターボーイズ』の最後のシンクロシーンほど見応えが無かったかも。完成されたダンスは最後まで見せるべきではなかった。だから今回のエンディン…

『マンガノゲンバ』2006/09/19 NHKBS2

TV

この番組は初めて見た。マンガの現場ってタイトルなので、制作現場をレポートする番組なのかと思ったら、メインの『青い花』は作品の紹介と感想とちょっとした分析のだけなので少しがっかり。しかし、なんとカネコアツシの制作風景をレポ。いいぞ! 志村貴子…

『月刊 アフタヌーン』2006/10 #01

『謎の彼女X』植芝理一 第6話 コミックス第1巻が売れに売れているので読んでみたかった。今回だけ読んでの判断は難しいが、エキセントリックな行為を入れているけど、王道パターンの男の子向け純愛ラブコメではないのでしょうかね。 『ハトのおよめさん』ハ…

『本の読み方 スロー・リーディングの実践』平野啓一郎 #02

「第3部 古今のテクストを読む」 この章から実践編 夏目漱石『こころ』 作品の中でキーワードとなるものを探し、その言葉が様々な場所でどう呼応しているか考えながら読む。 作中に疑問文が出てきたら要注意。作者が読者の疑問や反論に答えようとしている可…