『高校生のための評論文キーワード100』中山元 #05
- アプリオリ/アポステリオリ
- 何かの出来事を知るときに、我々は因果関係で物事を考える。例えば「柵が倒れているのは、先日の台風のためだ」というように。経験則で認識することがアポステリオリ。
- 現実の出来事を経由せずに認識できることがある。たとえば「2+4=6」というのは実際の数を数えなくとも理解できる。人は必ず死ぬものだから、私が必ず死ぬことは理解できる。経験しなくとも理解(先験的)できることがアプリオリ。
- 現実を認識するとき用いる五感は先天的なものなので、これも認識以前にあるものとしてアプリオリという。
- 人と人がコミュニケーションを行うためには、あらかじめ共通した枠組みがあるのではないか? 無ければお互いの認識を理解することは出来ない。
ドイツの思想家カントは枠組みとして必要なものに「時間」と「空間」があるとした。この二つについての共通した概念が無ければお互いの話は理解し合えない。さらにその認識を客観的にするにはカテゴリー(範疇)も共有できなければならない。 - 自明的に正しいと思われることもアプリオリと呼ばれる場合もある。
要約しながらも、イマイチ理解できない感じがします。ですから要約も間違っているかもしれません。