『マンガノゲンバ』2006/09/19 NHKBS2

この番組は初めて見た。マンガの現場ってタイトルなので、制作現場をレポートする番組なのかと思ったら、メインの『青い花』は作品の紹介と感想とちょっとした分析のだけなので少しがっかり。しかし、なんとカネコアツシの制作風景をレポ。いいぞ!

男子ドキドキの女子校での女の子同士の恋愛マンガです。読んだ事はないんですが紹介を見た感じだと、あーちゃんのサラッとしたキャラがとてもいい感じ。セリフもいいし読んでみたいなと思った。自分の中の乙女心が20%ほど増量しそうです。
感性アナリストっていうよくわからない人が「女の子はかわいいという事に感応して成長するものなので、思春期には同性愛的な感情が芽生える時期が多々ある。それは性的なものでは無い」みたいなこと言っていました。が、このマンガの中ではつき合っている二人はキスもするし「関係がバレたら茨の道」という自覚があるので、全く性的では無いというわけではない。性的なところとギリギリな感じがマンガとしては面白いのだと思います。

青い花 1巻 (F×COMICS)

彼のマンガは全編筆ペンで描かれていて、人物も、細かく書き込まれた背景も省略される事無く均一のタッチなので、アシスタントの入る余地があるのか? と思っていましたが、この番組の中でも一人で書いてました。アシスタント入っても、ベタとトーン貼りくらいでしょう。恐るべきパワーです。
なぜ筆ペンなのか? という質問に「クリエーターは新しい発明をする義務があると思うから」と答えていて、頭が下がります。彼も井上雄彦のように自分を追い込んでしまうマンガ家ですね。
彼のマンガが凄いのは何も絵だけではなく、構成の巧みさとか、コマ割りの面白さとか、会話も含めてマンガとして必要な様々な部分がうまいです。

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