★『electraglide2005』ここは何の箱?


"electraglide2005"
Miruz
Japan(2005/11/25)
Official
Web

 行って参りましたelectraglide 2005。日本でも随一のダンスミュージックイベント。

 今年は東京公演が2フロア(ROOM1&ROOM2)になってしまった。エレグラは今まで1フロアオンリーだったのが魅力だと思ってただけにちょっと複雑だ。

 先ずはKen IshiiのDJからですが、友だちと珍しく酒など飲んでゆっくりスタート。

 しかし、フロアを二つ使っているので会場デカイこと。

 ROOM1でAutechreのライブなんですが、スクリーンどころか、ステージに照明も一切無しの超クローズド。淡々とし過ぎ。しかも音が良くないような… これだったらiPod&ヘッドフォンの方がぜんぜんAutechreの魅力が味わえるのでは? しかしまあ奇妙な体験って感じでよかったかな。

 すぐにROOM2に移動してColdcutです。すごい楽しみだった。映像とのシンクロがやっぱすごくて、踊りながらもスクリーンに見入ってしまう。オープニングに使われてたイラストっぽいアニメーションなんてセンスよすぎ。

 途中日本のファンサービスにマツケンサンバ氷川きよしビートたけしとサンプリングして大盛り上がり。

 後半ゲストにDJ Kentaroが登場してスパーテクニックなプレイを披露。と思ったら更にスペシャルゲストとして、なんとJohn Spencerが登場。まさかのジョンスペ登場にみんなでステージに押し寄せる! まあ彼はボーカル中心でギターは少ししか披露しませんでしたがカッコ良かったです。


 この後ここで、Chris Cunninghamのライブなんですが、映像ディレクターである彼がライブ? って感じだったので興味がありました。彼も音楽に映像をシンクロさせたショウの様なステージでした。

 一曲目は例の猿の頭に根元が機械で肘、膝から先が生身の手足のドラムマシーン(?)映像でした。しかし、二曲目からすごくなっていく。絡み合った全裸の男女が浮遊してきたと思ったら、ドラムの音に合わせて男が女の腹を殴る! それの連続。時おり血まみれの女の顔のカットが入る。たまに女も男を殴る映像が入るが、ほとんどが男が女の腹を殴るカットの連続。ふつう女が男を殴り続ける映像だった有りなのだろうが…

 やはり、Chris Cunninghamは人を不快にさせる映像を作らせたら天才でした。

 で、次にどんな映像が来るか興味津々だったのだが、ROOM1でUnderworldが始まってしまうので、泣く泣く移動。

 ええ、好きですともUnderworld。10年ほど前に富士山にある日本ランドHOW遊園地というところであった日本では初めての大規模な野外レイブ「Rainbow2000」というイベントで初めて彼らのライブをみて感激して以来、私にとってはアイドルのような存在です。

 "Two Months Off"は自分にとっては最大級のクラブアンセムだし、どこのフロアであっても"Born Slippy
Nuxx"が流れればその場は感動的に盛り上がる。

 昨年Darren Emerson(ex:Underworld)がDJしたとき、一発目に"Born Slippy Nuxx"かけたときも感動的だった。

 でもって今回は3時間ですよライブ。怒濤ですよ。しかも会場の人の多さ! 昨年の二倍は入っているのではないか? さすがだわ。

 今回はビジュアル押さえ気味でシンプルなステージ。カールは相変わらず、王子様のように華麗に踊っておりました。"Rez"辺りからかなりテンション上がってきて熱狂。

 "Born Slippy Nuxx"はあの美しいメロディとともに両手上げてなんぼの曲です。もういっぱい手を伸ばしました。

 三時間とはいえあっという間。アンコールには超ハイテンションな名曲"Moaner"で終了。このときカールは白いドレス姿で登場。王子様がお姫様に!

 しかし"Cowgirl"は? "Cowgirl"は? "Cowgirl"をやらないなんて! それだけが心残り。


 次はTowa
TeiのDJ相変わらずこの人のDJはキャッチーなハウスをかけてくれて楽しい。

 Teiが終わってROOM1は終了。ROOM2のCarl Coxへ、しかし今回のエレグラは会場のゴミがすごい。歩くたびに足に何か引っかかる。確かにゴミ箱は少なく、遠くからだとどこにあるかわかりにくい。以前はもっと大きな目印の看板があって遠くからでもわかったのだけど。しかし、今までいろんなイベントにいってきたけど、この汚さは最大級だ。情けなさすぎる。

 Underworldが今回のライブを3枚組のCDにして販売するという企画があったのだけど、申し込み用紙に記入するテーブルの上にもゴミが散乱。用紙も散乱。筆記用具も全く見あたらない。本当はCD欲しかったけど、バカらしくなってやめた。

 喫煙が守れんのはしょうがない。だっておしゃぶりできないと不安になっちゃうでしょ。ゴミをゴミ箱に捨てられないのもしょうがない。だってみんなポイ捨てしてるんだもん。クスリでラリっている奴らもしょうがない。だってシラフじゃ怖いんだもん。つるまないと行動できない奴らもしょうがない。だって寂しいんだもん。みんなおててつないでトイレにも一緒に行ってね?。

 でCarl
Coxが凄かった。アゲアゲで踊りまくり。最後の最後にまたヒートアップしてしまった。Carl Coxは巨人だった。機材が小さく見えた。

 Chris Cunninghamはもっと見たかった。Vitalicフジロックで見たとき凄かったので見たかったのが心残り。エレグラは唯一大イベントでワンホールだったから見逃しとかなくて良かったので来年からは戻してほしいかな。



 ゴミさえ無ければ最高のダンスイベントでした。