『ユアン・マクレガー 大陸横断-バイクの旅 Long Way Round』Episode 1 DVD

amazonでこのDVDをたまたま見つけた。世界を旅するようなドキュメンタリーのいいDVDがあれば欲しかった。カスタマーレビューがどれも高かったので、迷ったけど思い切って購入。
ユアンはいわずと知れたジェダイマスター、オビワン・ケノービですが、彼が親友のチャーリー・ブアマンと2004年にロンドンからニューヨークまで12ヶ国32000kmを115日かけてバイクで旅行するドキュメンタリー・テレビ・シリーズ。

そもそも人気俳優であるユアンが長期の世界旅行をするTV番組を撮っていたことがびっくり。そんな人気俳優を長期拘束できるのか？
一緒に旅するチャーリー・ブアマンは映画監督ジョン・ブアマンの息子らしいが聞いたことは無い。ブアマン監督といえば『エクスカリバー』が大好きだ。『惑星ザルドス』っていう形而上的難解SF映画も撮ってたりするし、『エクソシスト2』では悪魔憑きの現象に心理学的アプローチで挑んでホラーではなくしてしまい、原作者のウィリアム・ピーター・ブラッティを激怒させてしまったような思想性の高い監督です。このDVD買ってから思い出したのだけど、ブアマン監督の『エメラルド・フォレスト』って息子を主演させてなかったっけ？　と、昔TVで映画を観たのを思い出し早速画像を探したらあった！
少年時代はいい顔していましたよ、チャーリー・ブアマン。

Episode 1：壮大なる夢　バイクでロンドンからニューヨークへ

第一回は準備編ですね。そもそもこの番組は、ユアン自身が三ヶ月の休暇を利用してバイクが共通の趣味で親友のチャーリーをさそって旅行を企画することから始まる。どうせならカメラを同行させて旅を記録しようと番組の企画を自らテレビ局へ持ち込む。なるほど、それでなかったらこんな長期にユアンを拘束できる企画が成立するはずが無いものね。
番組はユアンとチャーリーが、空室を片付けてオフィスを作るところまで撮っている。ユアンはかなり几帳面な性格だ。
「旅の目的の半分は二人で世界を回ること。あと半分は土地の人に出会うこと」と語るが、これこそが私の観たかったドキュメンタリーなので、うれしい。
準備は自分たちの撮影するカメラをどうするか？　から始まって、どんなふうにカメラスタッフを同行させるか？　と、本当にユアンとチャーリーが中心になって企画を進めていきます。
ルートを決めている場面は本当に楽しそうな二人です。私はバイクには興味無いのですが、自転車や散歩が好きなので、いつかフランスとスペインを徒歩で行くサンディエゴ巡礼ってやつをやってみたいのですよ。クリスチャンでもないのに、ヨーロッパの文化が好きなので。だから二人がうらやましい。
で、彼らは大使館に赴いたり各国の文化や土地に詳しいアドバイザーを招いての勉強が始まります。やはり問題なのはロシアです。ロシアのアドバイザーは何故か美人が二人！　彼女たちは「ロシがどれほど広いかお気づきでないかも」「人がほとんどいない、かつての流刑の地」と、彼らの旅の無謀さを指摘します。他にもカザフスタンでは、まだ地図の製作が始まったばかり！　だったりして二人の旅は前途多難です。
そんなわけで、非常事態訓練センターなんて所に行って、地図の読み方、場所の確認の仕方、護身術などを学びます。この非常事態訓練センターってなんなのでしょう？　元軍人とかが経営している民間の企業なんでしょうか？　ここでは護身術の他にも国境警備隊のあしらい方、賄賂の払い方まで学び、不測の事態に備えます。
以前私の友人が、フランスから中東を通ってインドまでの旅行をしたとき、中東あたりのどこぞの国では国境警備隊が旅行者から略奪をしていて、銃を向けられたそうな。彼は日本人なので、「日本人から略奪すると国際問題になる」ということで何も盗られなかったそうですが、腹いせにビデオカメラを壊されたそうです。日本に住んでると平和ボケしてしまいますが世界は危険なのですよ。ジェダイマスターとはいえ危険には違いありません。
他にもインストラクターを付けて本格的な体力作り、ロシア語の勉強、応急手当の勉強、装備品選びなどなど…　何をやっていても楽しそうで仲のいい二人。
バイク屋でチャーリーがRed Bullを飲んでますね。Red Bullは寝不足などで仕事がきついときに飲むと効果覿面なので私もたまに飲みます。
やはりロシアが難関らしく、ビザを申請中なのですが、取れたら奇跡だとまでいわれてしまいます。
スポンサーになってもらうバイクメーカーを選ぶのですが、ユアンはBMW派でチャーリーはKTM派で意見は分かれてしまいます。スポンサーになる条件としてKTMはシベリアをバイクで横断した経験者のコンサルタントを送り込んで話を聞きます。彼はどうやら今回の旅の成功に懐疑的のようです。
翌日になってKTMからスポンサーにはなれないと連絡があります。どうやらコンサルタントが旅行は失敗すると報告したようです。
問題は山積み。ロシアのビザは未だ取れず、同行するカメラマンはバイクの免許を持っていないことが発覚。近視であるユアンは視力回復のためにレーザー手術まですることに。
しかし、旅の目的であった「二人で世界を回ること。土地の人に出会うこと」にもうひとつ加わりました。「旅を成功させて、失敗するとふんだKTMを見返してやること」です。

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