▼iPod high. Episode1


20050627c72e3820.jpg iPod使うようになって四年以上たちます。このアイテムほど毎日身に着けて愛用しているものは無いのではないかと言うほど使っています。
 iPodは音楽の聞き方を劇的に変えてしまったと思う。アナログレコードの時代には音楽は構えて聴くイメージがあったし、曲もアルバムの順に聴くものだった。ウォークマンのの登場で音楽が外で歩きながら聴けるようになり、CDが出てきて、ランダム再生により、アルバムの曲順に意味がなくなり、気に入らない曲は簡単に飛ばせてしまうようになった。そういったいくつかの変化を体験してきたけど、IPodのそれは、自分にとっては一番大きな変化だった。巨大なジュークボックスを野外に持ちだし、アルバム単位だった音楽リリースの形態を無効化してしまった。プレイリストを作る事によって、アーティストを問わず好きな曲だけに集中するような聞き方もできるし、何千曲という数のランダム再生によって、今までそれほど好きでは無かった曲が、あるタイミングでかかる事によって、以前とは全然違った印象に聞こえて名曲に感じられたりする。それ以外にもIPodによって音楽の聴き方だけでなく聞こえ方まで変わってしまったという事が多くある。
 そんな良い事だらけのようなIPod。自分はけっこう散歩が好きで出歩くのだけど、その時はいつもIPodで音楽を聴いている。散歩マニアに言わせると、散歩しながらの音楽は邪道らしいけど。イヤホンで両耳を塞いでいる状態って言うのはつまり、外とのコミュニケーションを断絶しているということで、外にいながら引きこもっているという事なのだ。つまり自分は引きこもるためにIPodを使っているのかも知れない。あ、あと何度も車やバイクに轢かれそうになった事もある…
 でも離れられないIPod。自分好みの音楽がぎっしりと詰まったiPodは履き慣れたスニーカーのように自分だけにフィットするものなんだし。