▼『野ブタ。をプロデュース』第3話 出会いと和解をプロデュース

"野ブタ。をプロデュース"第3話
NTV
Japan(2005)
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 冒頭、外では他人に良く思われる事しか考えていないと弟に指摘される修二。

 彼は文化祭でのクラスの出し物「オバケ屋敷」の準備が小谷と彰に押し付けられているのを気にしながらも、誰にも嫌われたくないので他の連中に文化祭の仕事を頼まれても断れない。

 結局小谷と彰の二人だけでオバケ屋敷の準備を続ける。二人で夕暮れにススキを摘みに行って自転車で帰るシーンは素晴らしい、これぞ青春映画の王道! もうウルウルきた。

 今回は小谷と義理の父親の和解がもう一つのテーマである事がわかる。

 腹を空かせた義父にオニギリを届けるために追いかける小谷。こんなにベタなシーンなのに不器用さが胸をうつ。

 しかし生き霊とかでてきてしまいましたよ。もう何でも有りのファンタジーですね。生き霊が不自然というよりその事をわざわざご丁寧に説明に来た教頭と校長のほうが不自然っだつーの。

 ラストで何も出来ないと思っていた小谷と彰があんなにちゃんとしたオバケ屋敷を作っていた事にショックを受ける修二。他人の目を気にしすぎているだけで何も無い自分に気づく。

「何も出来ないと思っていた」というのは見下していたわけで、そこが彼の特徴で有ったわけだけど、その事で悩み始める修二。ゲームだと思っていた学校での生活はどうなって行くのでしょう?

 和解、出会い、別れ、自分の事、ノスタルジーとテーマてんこ盛り過ぎたかも知れないかな。いちいちそれぞれのテーマに関連した出来事に伏線はってますしね。散漫だったかも知れないけど面白かったですよ。

 今回彰の優しさが全編に出ていて最高。一話では『池袋ウェストゲートパーク』のキングの影響受けまくりのキャラだったけど、今はもう自分なりのキャラを確立してきました(ビートたけしの物まねが変すぎるけど)。純粋にしてポジティブなこの彰は、自分にとってテレビドラマ史上最高のナイスキャラになりそうです。ちなみにこれまでの最高ナイスキャラは『ケイゾク』の真山です。これってディスティニーィ。(いや、流行らないよこれ、絶対…) 

本: 野ブタ。をプロデュース