『シネマの扉』NHK BS2

この番組は初めて見ます。NHK BSで放送される映画の番宣的番組ですね。緒川たまきがゲストなので観ました。
緒川たまきがすごく好き。美人でおしとやかで知的でセンスもいい。言うことないですよね。彼女が撮った写真集『Mexicoガイコツ祭り』は本当に素晴らしくキュートな写真集ですが絶版です。こんなに素晴らしい本を絶版にしているなんて完全に罪です。
今回はNHKアジアンフィルムフェスティバルに出品されたことのある作品の紹介のようでした。このフェスティバルは、ただ映画作品を招待して公開するだけでなく、まだ映画産業の確立していないアジアの国での映画製作にNHKが出資する、という側面も持っているらしく、とても好感が持てました。
『ドント・ルック・バック』という韓国映画の紹介なのですが、この映画はオムニバス作品で要所要所に「電話」が出てくるのだけど、その「電話」の使い方によって各登場人物たちの立場が象徴されている点を指摘したりと、基本的な映画の見方を解説していて面白かった。
もう一つは『癒された地』というベトナム映画。二人の妻を持つ男の物語で、この男のもつ良い側面と悪い側面について侃々諤々やってました。
もう一つは古い映画を半田健人が紹介するコーナー。フランソワ・トリュフォーが敬愛するヒッチコックの手法を駆使して撮った『黒衣の花嫁』の紹介ですが、おそらく今まで何度も語られてきたことをなぞった感じで少し物足りないかな。
そんな感じで、まあ面白い番組ですかね。映画の解説よりも緒川たまき嬢の丁寧でキレイな言葉に聞き惚れてました。