『ジェイミー・オリヴァーの給食革命』 第一回 wowow

「ガク然！学校給食の実態」

ジェイミー・オリヴァーって人のことは全く知らなかったのですが、日本でも書籍やDVDがいくつも出ているカリスマシェフらしいですよ。彼がイギリスの学校給食の改善にのり出すっていうドキュメンタリー番組でした。
イギリスでは20年前に学校給食が民間に委託されてから野放状態で、子供たちはろくなものを食ってません。日本の給食は一人分の量も種類もきっちり決められていて、残すと先生に怒られるものなのですが、イギリスでは食堂でトレイに好きなものを載せていくシステム。結果生徒たちは自分の好きなものしか食べず、ポテトや素材不明添加物たっぷりの冷凍食品ばかり食べています。はっきり言って子供時代に栄養を偏らせたり、まずいものばかり食わせていてはろくなものになりません絶対に。食事は極めて教育に重要なものなはずです。本当にイギリス全土の給食状態がこんなのならSex Pistolsが歌ったように英国に未来はありません。
もしかしたらこの番組に出てくる学校は労働者階級の子供たちが通う学校なのであえてそういう学校は政府がほっておいて、中産階級、貴族階級との差を作ろうとしているのかと勘ぐりたくなってくるほどです。
そこでジェイミー・オリヴァーは自ら現場に乗り込んで給食改善に努力するのですが、前途多難です。先ず一人80円分という予算を超えられません。それに生徒が種類を選べるので、食べたくないものには手を出しません。
彼は何故か漢字や日の丸の入った服を着ていて日本びいきのようです。イギリスの給食改善のために日本の給食なんかも取材すれば良かったのにと思いました。
自分の家庭や店を犠牲にしつつも奔走するジェイミー・オリヴァーにはかなり好感が持てます。でも今回一番良かったのは給食おばさんのドン、ノーラでしょう。彼女を自分の店で働かせ、料理の楽しさを経験させるというアイディアは秀逸です。

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