『ジェイミー・オリヴァーの給食革命』 第三回 wowow

「ジェイミー流 調理訓練」

すっかりいいコンビとなったジェイミー&ノーラは、ひとつの学校だけでなくロンドンのグリニッジ地区全体の学校給食を改善するために、地区の議会の承認を得て、各学校の調理責任者を一堂に集めて訓練することにする。まずは各学校の校長を自分の店に招待して、ジェイミーのレシピで作った給食を食べさせる。これは凄い効果的だろう。美味しいものを実際食べてしまったらなかなか反対はしにくいだろうから。
で、その給食おばさんを集めて訓練するのに協力を得たのがイギリス軍! テントを用意して軍のシェフまで手伝いにいかせる。これは以外ですね。しかし給食の調理師とはいえ、普段は冷凍のジャンクフードを並べて熱を加えるだけの仕事が殆どで、だれ一人まともな料理が出来る人がいなかった。しかもハードなスケジュール嫌気がさしてくる給食おばさんたち。夜になってジェイミーが彼女たちに料理を振る舞うのだが、野菜を食べる人がほとんどいない。つまり給食を作っている彼女たち自身も偏食だったのだ。
ジェイミーが始めに給食改善を行ったキッドブルック中学校では、いまだにジェイミーの作ったメニューの他にジャンクフードも平行して出している。生徒たちは自分でメニューを選ぶので、いまだにジャンクフードばかり食べている。ここらへんからして、一人一人が食べるメニューも量も決められている日本の給食と大違いだ。だいたい日本では給食を理由も無く残すとたいそう先生から怒られるものだが、イギリスの子供たちは平気で大量の食べ残しをゴミ箱へ捨てる。
日本の子供といえば、野菜を食べなくて困る、とか牛乳が飲めないという問題は普通にあるのだろうが、イギリスは、野菜や魚はおろか、チキンも果物すらも食べないのだ。
しかし、やっとメニューから全てのジャンクフードを外すことを決行(遅すぎる)。始めは全く手をつけない子供たちだが、食べず嫌いなだけでそのうち食べれるようになっていった。子供たちには「まともな食事をとらなかったら、リアム・ギャラガーや、ピート・ドハーティのような人間になってしまいますよ!」って脅かせばいいのだ。
しかし、問題なのは学校給食がどうのこうのより、学校給食だけが、まともな食事を得られる場所になってしまっている子供たちが多いことだ。家庭でまともな食事を食べさせていないという問題。
それと、ここまで酷い給食がなぜ今までほっておかれたのか? しかも学校関係者でもないジェイミーが身を粉にして挑んでいる。学校関係者の凄まじいまでの怠慢の問題。
こういったことが貧しい国での出来事ならまだわかるが、大英帝国での話だ。本当に一般家庭の食事環境がこんな状態なら「英国に未来はありません noo Future」女王陛下だけが神に救われればいいのか?

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