「熱血!天才アカデミー 世界をひっくり返した男ダーウィンの進化論」NHK 2008/05/06

ダーウィンがどんな人物で、どんな過程をへて、進化論について書かれた「種の起原」を記すに至ったか、を扱った番組。出演していた、三人の専門家たちによる、コメントが面白かった。
 総合研究大学院大学教授、長谷川眞理子女史の話しによると、孔雀のオスの羽の派手な点は、メスの気を引くための物であったが、今現在では、派手な羽よりも、鳴き声の方が、重要であり求愛の行動も進化しているらしいです。
 脳科学者、茂木健一郎氏は、ダーウィンが天才であったのは、ある意味変人だったからであるのだけど、その変人である彼を許す(認める)環境が周りにあったからだという。それは、資産家の家に生まれて、自由に生きることができたということと、彼の在学していた、ケンブリッジ大学がそういった変人の集まりのような場所だったからというのがある。だから、他人と違う事がいやがられる日本は、天才が生まれにくい環境であるようだ。
 京都精華大学教授、斎藤光氏は、さまざまな分野に影響を与えた進化論だが、いいことばかりではなく、ヒトラーの唱えた優生学のように、自分の都合のいいように、進化論を読み違えて大きな悲劇を産み出してしまった例もある、という話しだった。
種の起原〈上〉 (岩波文庫)種の起原〈下〉 (岩波文庫)ミミズと土 (平凡社ライブラリー)
マンガ「種の起源」 (KS自然科学書ピ-ス)新版・図説 種の起源
ダーウィンの足跡を訪ねて (集英社新書)ダーウィンのミミズの研究 (たくさんのふしぎ傑作集)