『レイコ@チョート校』岡崎玲子 #01

古本屋で100円だったので買ってしまった。チョート校とはアメリカにある名門の寄宿制私立高校チョート・ローズマリー・ホール校のことで、ここに留学した女の子の話。かなりのエリート校で特殊だけどアメリカのハイスクールってどんな感じか興味あったので読みました。著者は留学中に9.11に遭遇してその時の事を書いた『9・11ジェネレーション』という本も出していていずれ読みたいのでそのためにもこの本は読みたかった。

  • 「プロローグ」

彼女は幼少期をアメリカなどで過ごしてきた事もあって小六ですでに英検一級、中一でTOEFL670点、中二でTOEIC975点、国連英検A級で、入学試験のための面接もエッセイも「英語で苦労した」的な事は一切書かれていず驚き。16歳にして既に文章がしっかりしていて、大人びています。

  • 「第一章 期待と不安-驚きの一学期〜Fall term〜」(途中まで)

驚いたのが数学などの授業の仕方。事前に学習前の箇所を宿題に出し、次の授業でわからなかったところの質問を受け付けるというスタイル。これは教えるのではなく、解決させるという方法。エリート校だから可能ですよね。
化学の授業も実験の具体的な方法は教えずに、実験方法から生徒が模索していくというスタイル。すごい。でも楽しそう。
三島由紀夫の『憂国』”patriotism”が英語の授業で使われている。その中に出てくる”Reiko”から玲子のの名前がつけられたのか? という質問が同級生からあった。調べてみたら『憂国』のReikoは麗子なので字が違う。しかし、英語圏の国に来た事で、”玲子”と漢字で書いた時の雰囲気、込められた思いが取り払われる。ここでは”Reiko”で勝負する場所なのだと気づくところが面白い。
英語の授業で夏休みに読んでおく課題図書があって、彼女が読んだのは『1984年』『アラバマ物語』『ジャッカルの日』『蝿の王』『ナインストーリーズ』夏休みの間に五冊も読むの…

レイコ@チョート校 ―アメリカ東部名門プレップスクールの16歳 (集英社新書)9・11ジェネレーション ―米国留学中の女子高生が学んだ「戦争」 (集英社新書)