『世にも奇妙な物語 2006年 秋の特別編』2006/10/03 CX

すっかり忘れていて、前半見逃す。帰宅してテレビつけたらやってた。

『昨日公園』堂本光一 原作:朱川湊人/脚本:佐藤久美子/演出:三木康一郎

この話の途中から見ました。どうやら時間ループものらしく、死んでしまう友だちを助けるために、光一君はがんばるのですが、何度やってもうまくいかず、事態は悪くなるばかりで、彼の家族まで巻き込んで死んでしまいます。死ぬ運命をどうすることもできないと悟った光一君は、彼の一番大切な家族を守り、彼の死を受け入れます。そして七年後同じ公園で…
という内容だと思いますが、ラストで、今度は自分が死ぬ立場として、ループに巻き込まれるという、立場を鮮やかに逆転させていて面白い。普通は、時間ループを体験する側の主観で物語は進むのだけど、最後に一瞬だけ、時間ループの外側の主観を描いたのは秀逸。始めから見たかった。
でも本当ならここからドラマは始まるのですよね。光一君は死ぬ運命から逃れられないと知っている。でも、恋人の方は何としてでも助けたい。
「死ぬ運命から逃れられない! もうあきらめて、これからの自分の人生を生きてくれ!」
「いやっー! どんなことをしてでも助けるわ!!」
みたいな感じで。
原作の朱川湊人は幻想系の小説書いてるらしいので読んでみたくなった。
世にも奇妙な物語』では他にも、内村光良主演で「そして、くりかえす」って時間ループものがありましたね。こっちのオチは新機軸? な感じですが、結局その後どうなるの? って話でした。
時間ループものと言えば、軽くて楽しめる『恋はデジャ・ブ』ってのがありました。小説では西澤保彦の『七回死んだ男』って傑作があります。私の大好きな乾くるみにも『リピート』って作品があるのですが、ハードカバーなのでまだ未読です。
しかし、時間ループものの最高傑作は、『ジョジョの奇妙な冒険』第四部「ダイヤモンドは砕けない」の最後の方の吉良吉影川尻早人との「キラー・クイーン・バイツァ・ダスト」による大ループバトル。あんなにハラハラしたすごい戦いはない。

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『猫が恩返し』内山理名/斉藤慶太 原案:山浦雅大/脚本:高山直也/演出:植田泰史

このエピソードは酷いよ。舞台装置と言い、子供だましな展開といい、あんまりです。面白くありません。

『家族会議』田中美佐子/渡辺いっけい 脚本:保田良太/演出:星田良子

この話はいかにも『世にも奇妙な物語』的な話で、奇妙なんですが、なんか納得いかない。映画『SAW』的な話を家族って立場に持ってきた話なのだけど、決断を迫られて苦悩した結果、全員助かりました。理由は家族たちをを思う気持ちです。って、あの程度の苦悩と気持ちで? 納得いきません。最後の牛乳を飲んだ娘は明らかに自殺なので死は無効なはずですし。

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『部長OL』釈由美子、『鏡子さん』広末涼子は見逃してしまいました。ぐすん。
CM

『猫が恩返し』1/2

『猫が恩返し』2/2