『ゲゲゲの鬼太郎』本木克英監督 WOWOW

"ゲゲゲの鬼太郎"2007年/Japan/103分

まあ、当然かなり子供向けに作られた映画なので、ストーリーとかはどうでもいいです。あの「鬼太郎」がどのように実写化されているのか観てみたかったのです。
しかし、子供向けとはいえ、この程度作っておけばいいや、という感じの手抜きが多くて、もちろん予算や時間の制限が一番の大きな理由なのでしょうけど。たとえば、ウエンツのカツラは常に浮いているし、輪入道が分裂して機関車の車輪になるのだけど、その車輪が回転しないんですよ！　子供が喜ぶように機関車出しておいて、回転しない車輪なんてナンセンスでしょ。子泣き爺役の間寛平と天狐役の小雪はセリフ棒読みだし、輪入道役の西田敏行も、『釣りバカ日誌』の浜ちゃんのときのテンションの100分の1程度の演技でした。そんな中、真面目に演技している利重剛がかわいそうだ。
そんな感じで、「子供相手だからこの程度でいいや」って言う意識があちこちに見えてしまった。
一番ショックだったのが、鬼太郎が片目ではなかったところ。まあハーフの役者であるウエンツ瑛士が鬼太郎を演じているところもやっぱ違和感あるんだけど、両目の鬼太郎も違和感あるよ。
それと、田中麗奈が猫娘を演じているのだけど、コスチュームの露出が結構多くてかなりエロティックな感じが…　これも、品のないカツラでかなり帳消しになってしまうのですけど。
そんなわけで、鬼太郎ファンだからといってわざわざ見る必要も無いかもしれません。鬼太郎の悲恋の物語になっているのが少し良かったけど。

過去にはこんなものもあったらしいですけど、未見です。