「手」『墓場の鬼太郎』 水木しげる
これから地味に一編ずつ鬼太郎などのレビューを書いていきます。基本的にネタバレもあります。
「手」 少年マガジン 1965/08/01号 No.32
水木しげる翁のメジャー誌初掲載の記念すべき作品。貸本時代の作品『墓場鬼太郎1 怪奇一番勝負』から手首の逆襲の話しをリライトした作品。フランスからやって来た吸血鬼ラ=セーヌとその召使いザ=マンモスの罠にはまる鬼太郎だが、手首を残して本体は逃走。その残った手首だけで、ラ=セーヌたちに復讐を遂げる話し。初のマガジン登場なのに、けっこう唐突な鬼太郎登場の話しです。手だけが動き回る話しってアメリカの『アダムスファミリー』思い出してしまう。ラ=セーヌとザ=マンモスはなんとなくアダムスファミリーの登場人物をイメージさせるし、そこらへんからヒントを得た話しなのでしょうか? 他にも『手っちゃん』って漫画も大昔にあったような。
話しはまったく違うけど、空中を浮遊する手がもの凄い活躍をする作品と言えば梅図かずお大先生の『漂流教室』も忘れられません。
少年マガジン/オリジナル版 ゲゲゲの鬼太郎(1) (講談社漫画文庫)
- 作者: 水木しげる
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/04/03
- メディア: 文庫
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参考文献 水木しげると鬼太郎変遷史